任期満了に伴う庄内町議選は19日、投開票が行われ、新町議14人が決まった。

 8年ぶりの選挙戦となった今回は、定数が2減の14となり、定数割れとなった前回選から一転、現職14、新人6の計20人が激戦を繰り広げ、現職11人、新人3人が当選した。投票率は63.10%で、選挙戦となった2014年(67.21%)を4.11ポイント下回った。

 当日有権者数は1万7254人(男8253人、女9001人)。

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 19日に投開票が行われた庄内町議選は、14議席を20人が争った。定数割れした前回選を受けて、議会が取り組んだ「なり手不足解消策」が新人増加を後押し。うち女性模擬議会に参加した2人などが当選し、新人が躍進した。昨年の町議補選で初当選し県内初の外国出身議員となったスルタンがトップ当選を果たした。(文中敬称略)

 スルタンは知名度を生かして浮動票を多く取り込んだ。新人奥山は、父である元余目町長の地盤を引き継ぎ初陣を飾った。現職小野は狩川地区から安定して支持を得た。現職吉宮は立谷沢をはじめ全域で集票。前々回の町長選に出馬した現職阿部は演劇関係者から票を獲得した。現職の共産工藤は政党票を中心にまとめ、石川保は激戦の余目第四学区でベテランの強みを見せた。

 前々回町長選に出馬した現職加藤は地元清川などで支持され2期目。現職石川武はスポーツ団体などから応援を受け、新人で最年少の伊藤は子育て世代から支持された。新人渡部は商工会女性部時代のつながりを生かした。現職上野は新人の切り崩しに遭うも議席を守った。現職斎藤は狩川中心部で強さを発揮し、現職五十嵐は従来の支援者を手堅くまとめた。

 前々回で最下位当選だった国分は支持拡大には至らず、関口、佐藤の両新人は知名度不足を解消できなかった。昨年の町議補選で敗れ再挑戦した新人門脇は出遅れが響いた。現職鎌田は町中心部で広がりを欠き、現職長堀は支持を得られなかった。

6/20(月) 8:23配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec6eae71aa78e38b8b80e3244637638c2ad7a98d