ステーキチェーン「ペッパーランチ」を運営するホットパレット(東京都江東区)は21日、東京・八重洲に新形態の店舗を開店する。20日、内覧会があった。完全にセルフオーダー式にすることで省人化を図り、厨房(ちゅうぼう)の小型化に成功。ゆっくり食事できる店内とすることで新たな客層の開拓につなげたい考え。

出店したのはJR東京駅の八重洲地下街。席の間隔に余裕があり、白を基調とした空間になっている。注文は入り口で画面にタッチし、受け取りも自分で行うセルフオーダーを採用。厨房の小型化によって同じ店舗面積でも客席にゆとりを持てるようにした。ペッパーランチはフードコートを中心に全国展開しており、滞在時間の短い男性客が主な客層だったが、女性客やファミリー層の獲得も進める。

ペッパーランチはペッパーフードサービスの主力事業だったが、令和2年に売却。同社のもう一つの主力「いきなり!ステーキ」の経営不振が続いたためで、売却後は新会社として設立されたホットパレットが運営している。

今回の出店は独立後、初の本格的な経営戦略になる。ホットパレットの松本純男代表取締役は「女性がお一人で来ても満足できる店を目指し、駅近の出店を検討する」としている。

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