ブルガリアのルーメン・ラデフ大統領は、
欧州にはウクライナ紛争を早期に終結させる決意がないとの考えを示した。

「外交はウクライナの紛争を防ぐことができず、後退を続けている。
侵略と戦争を速やかに終わらせる決定的な政策はない。
この戦争では、毎日、戦争参加国だけでなく、
ヨーロッパ経済全体が損失を被っている」と指摘した。

ブルガリア大統領によれば、冷戦終結後、欧州は世界を当然視し、防衛・安全保障面でも外交面でも
世界を維持するために十分なことをしてこなかったという。

「“なぜミサイルや爆弾の後に外交が続くのか ”という疑問を持たなければならない。
多国間外交は危機に瀕しており、これまで確立されていた
安全保障構造は崩壊している」と指摘した。

紛争長期化による自国経済への打撃に対し、各国の危機感が高まっている···
早く終わらせろと苛立つ国民と、その突き上げを食らう政府···
守られる安心感が、巻き込まれる恐怖へと変わり
集団安全保障に亀裂が入り始めている···