※2022/06/23 08:49

 石川県内でクマの目撃情報が相次いでいる。県によると、5月まで昨年を上回るペースで推移し、今月9日までに96件が寄せられた。目立つのは小学校近くや住宅地の路上など市街地に出没するケースだ。石川県立大の調査では、市街地周辺の山林に山間部よりも高い密度でクマが生息しているとみられるといい、専門家は「市街地周辺でクマの定着が進んでいる」と指摘する。

 今月、クマの目撃が相次いだ同県津幡町の町立太白台小周辺。町によると、4日午前、同小体育館裏の桜の木に登り、その後逃げていく姿が目撃された。9日には隣接する太白台保育園近くで木に登るクマを猟友会のメンバーらが追い払った。

 猟友会や石川県警津幡署が通学路などで警戒し、同小では教職員が見守る中、児童らが一斉下校するなどの対応を取った。13日、同小付近のワナに体長1メートル15の成獣がかかったが、同小や保育園では引き続き警戒を続ける。

 金沢市では今月1日、旭町の路上にいるクマを通行人が目撃。近くのアパートでは、クマが割ったとみられる玄関ガラスが確認された。

 石川県内では今月9日までに、津幡町で40件、金沢市で15件、加賀市で9件、小松市と宝達志水町でそれぞれ7件ずつ目撃情報が寄せられている。

「個体が定着し、繁殖」

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読売新聞オンライン: 市街地で目撃増えるクマ、山間部よりも高密度…専門家「実を付ける街路樹は避けて」.
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220616-OYT1T50291/