※2022年6月29日 07:15

 新型コロナウイルスに感染した沖縄県の玉城デニー知事の行動に疑問や批判の声が上がっている。27日夜に親族の感染が判明したが、その後も議会に出席したためだ。現在、政府は職場での濃厚接触者の特定はしておらず、知事に症状もなかったことから県は「対応に問題はない」との立場だ。一方、県議会からは与野党を超え知事の危機管理に対する批判や不満が噴出する。

糸数公保健医療部長が知事を濃厚接触者と判断したのは議会終了後の午後8時45分。知事が、陽性となった親族とマスクなしで1時間半程度接触していたことが判明したためだ。

 野党県議の一人は「知事に一言、行動履歴を確認すれば濃厚接触と判断できた。結局、副知事や部長まで巻き込む結果となった」と“初動”を批判。

 糸数部長は会見で「仮に濃厚接触に近い情報があれば議会への相談も考えられた」と言葉を選んで振り返った。

 身内の与党も辛口だ。「自分の身内が陽性になったら議会には出ない。苦しいが、かばえない事案だ」と指摘。「ゼレンスキーです」発言や10億円の国庫支出金処理ミスに言及し「軽率とのイメージに拍車がかかる」とため息をつく。

 一方、野党の中では、知事が先週末に中部のライブハウスでのイベントに参加したことと今回の感染を結び付け、批判する動きもある。県議の一人は「知事は別の店にはしごをして飲んでいたことを確認した。軽率のそしりは免れない」と非難する。

 ただ、県は行動履歴を確認した結果、感染は「親族からの蓋然(がいぜん)性が高い」としている。

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沖縄タイムス: コロナ感染の玉城知事、陽性の親族とマスクなしで1時間半接触 「集中砲火を浴びるだろう」与野党が軽率と批判.
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/982715