2022.07.01

長野 郁子ファイナンシャルプランナー






いつ施設に入るかという問題

私は今年65歳、持病があっても元気だし、ボチボチ仕事もしている。でも、20年ほどの自立期(自分で身の回りのことを処理できる期間)の老後を経て、最後は長い短いはあるが必ず誰かの手を借りる=介護が必要となるだろう。

介護には大きく分けて「在宅介護」と「施設介護」がある。ファイナンシャルプランナー(以下FP)としてよく問われるのは介護費用のことだ。最近よく使われるデータとして「生命保険文化センター(2018年度)」の調査がある。
私の実感もそれに近いので紹介させてもらうと、「在宅介護」が月額4.6万円、「施設介護」が月額で11.8万円。平均介護期間は4年7ヶ月。

さらに、それぞれ介護が始まる段階で「在宅介護」の場合はリフォーム・設備代がかかり、「施設介護」では入居金が必要な場合もあるので、それらの一時金と月々の費用を足すと概算で介護の平均総額は300万~1500万円となる。これが高いか安いかは人の懐具合による。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/96884