2022/7/6 15:26

 日本銀行が6日発表した6月の生活意識アンケートによると、現在の物価が1年前に比べて「上がった」と回答した個人の割合は89・0%に達し、リーマン・ショックが起きた平成20年9月以来の高水準となった。前回3月調査から7・8ポイント増加した。円安による輸入コスト上昇などで身近な商品の値上げが相次ぐ中、多くの消費者が物価高を実感している状況が鮮明となった。

 1年前と比べた物価の変化を聞いた質問では、平均値が8・1%上昇と前回調査から1・5ポイント増えた。最近の値上げラッシュの影響を色濃く反映した。

 また、1年後の物価が「上がる」と回答した割合は87・1%となり、前回調査から2・8ポイント増えた。日銀は「購入頻度の高い日用品や食料品、エネルギーの価格上昇の影響を受けた」との見方を示している。

 現在の暮らし向きについては「ゆとりがなくなってきた」との回答比率が43・2%と、前回調査から1・5ポイント増加した。理由を複数回答で尋ねたところ「物価が上がったから」との回答が8割近くに達した。

 調査は5月6日~6月1日に実施。全国の男女2193人から回答を得た。

ソース https://www.sankei.com/article/20220706-PAIGNSUU5BP4NG4WXQMMMJFFRM/