読売新聞グループ本社は8日、同社のニュース・情報サイト「読売新聞オンライン」の会員情報を管理するシステムが第三者による不正アクセスを受け、氏名、住所、メールアドレスなどの個人情報の一部が外部に流出した可能性があると発表した。クレジットカード情報は含まれず、個人情報の不正利用も確認されていないという。

 同社広報部によると、2日午後5時40分ごろから4日午後5時ごろまでに第三者による不正アクセスを検知、該当の時間にログインした約3万件のパスワードを初期化した。また、6月25~27日にも不正アクセスを受けていたことが判明し、約3000件のパスワードを初期化。ログインした計3万3000件のうち、正規のアクセスを含め7441件で個人情報を閲覧する操作が行われ、そのうち個人情報が流出した疑いが強いのは2070件という。他社サービスから流出したIDとパスワードを使ってログインを試みる「パスワードリスト攻撃」を受けたとみられる。

 同広報部は「今回の事態を厳粛に受け止め、システムのセキュリティー対策および監視体制の強化を行い、再発防止を図ってまいります」とコメントしている。【小林遥】

毎日新聞 2022/7/8 19:10(最終更新 7/8 19:11)
https://mainichi.jp/articles/20220708/k00/00m/040/351000c