2022年7月13日 19時39分

 アメリカ海軍は、中国などが領有権を主張する南シナ海の西沙諸島、英語名パラセル諸島の周辺で、駆逐艦を航行させる「航行の自由」作戦を実施したと発表しました。これに対して中国軍は「中国の主権と安全を著しく侵害するものだ」として反発しています。

アメリカ海軍第7艦隊は13日、南シナ海で中国や周辺国が領有権を主張する西沙諸島、英語名パラセル諸島の周辺で、駆逐艦「ベンフォールド」が「航行の自由」作戦を実施したと明らかにしました。

その理由についてアメリカ海軍は、中国の一方的な主権の主張は国際法と矛盾しているなどとして、今後も作戦を続けていく姿勢を示しています。

これに対し中国軍の南部戦区の報道官も談話を発表し、「アメリカは中国政府の承認を得ずに中国の西沙諸島の領海に不法に侵入し、中国の主権と安全を著しく損ない、南シナ海の平和と安定を損なった」として反発しました。

そのうえで、「中国軍の部隊は常に高度な警戒態勢をとっており、国家の主権と安全、そして南シナ海の平和と安定を断固として守る」と主張し、アメリカ側をけん制しました。

ソース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220713/k10013716251000.html