2022年7月14日 21時10分

政府が、安倍晋三元首相の国葬を行うと決めたことに対し、自民党からは一斉に賛同の声があがる一方、野党にも冷静な受け止めが広がった。

自民の森山裕総務会長代行は国会内で記者団に「安倍氏の政治家としての功績、国際的な活躍を考えると、国葬にふさわしい方だと思う。政府がいい決断をされた」と語った。

自民の閣僚経験者は「党本部にも連日大勢の人が弔問に訪れ、葬儀にもたくさんの人が集まった。国葬にふさわしい。海外の要人が来日し、弔問外交が行われると考えれば、安倍氏の思いをかなえられる機会にもなる」と指摘した。

安倍氏が率いた安倍派(清和政策研究会)に所属し、先の参院選で当選を重ねた参院議員は、そろって政府の判断に謝意を示した。山田宏氏=比例代表=はツイッターに「岸田首相、よく決定されました。よかったです」と書き込んだ。松川るい氏=大阪選挙区=も「岸田首相のご英断に感謝申し上げます」とツイッターに投稿した。

一方、公明党は14日、国葬に関するコメントを避けた。党側は記者団に「この件について、党としてコメントしない」と答えた。

立憲民主党の泉健太代表は14日、「国葬は、その性質から厳粛に行うものであり、安倍元首相のご冥福を祈りつつ、静かに見守りたい」との談話を発表した。国民民主党の玉木雄一郎代表は「国の内外から広く哀悼の意が寄せられており、国葬とすることについては理解できる」と自身のツイッターに投稿した。

安倍氏と親交が深かった日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は、記者団に「反対ではないが、賛成する人ばかりではない」と述べた。「『反安倍』はたくさんいる。批判が遺族に向かないことを祈っている」とも強調した。

ソース https://news.livedoor.com/lite/article_detail/22504510/