子どもや女性ばかり狙うサル 山口市に出没 専門家も首をひねる行動
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大藤道矢、太田原奈都乃
2022/7/15 16:30 🔒有料会員記事

 山口市の小郡地区で、子どもがサルに襲われる被害が相次いでいる。8日以降、7人が足をひっかかれたり、かみつかれたりして軽傷を負っているが、そのうち6人は0~9歳。サルはいずれも室内に入り込んでおり、2階に上がったケースもある。サルの生態に詳しい動物園職員も「刺激しなければ何もしてこないはずだが……」と首をひねる。

 山口南署によると、同署管内で5月以降にサルの街なかでの目撃情報が相次いでおり、これまでに50件近くに上る。山口市や学校は地区での警戒と注意喚起を強めている。

 7月8日、小郡地区の民家に網戸を開けてサルが侵入。0歳の女児の足を引っ張ろうとしたため母親が追い払ったが、その際に女児の右足を引っかいて立ち去った。その後、被害が相次いでいる。

 9日、保育園で昼寝中の女児(4)が室内に入ってきたサルにかまれ、11日は上郷小学校の教室で窓から入ったサルに男児(9)が左足をひっかかれた。換気のため、窓を10センチ開けていたという。14日は幼稚園の教室で着替えをしていた女児(4)が左足を引っかかれた。それまでの3件は1階での被害だったが、この件ではサルは2階に上がってきた。

 15日朝には小郡新町で立て続けに発生した。わずか1時間の間に、アパートで4歳女児、民家の台所で40歳代女性、民家で0歳女児が、網戸を開けて屋内に入ってきたサルに足を引っかかれた。

 サルはいずれも体長40~5…

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