全日本私立幼稚園連合会(東京都千代田区)の元会長と元事務局長が資金を流用したとして業務上横領などの疑いで逮捕された事件に絡み、文部科学省は15日、職員が元会長らと会食した情報が警察当局から寄せられ、不適切な事案にあたらないか調査を始めると明らかにした。

 連合会元会長の香川敬容疑者(70)と元事務局長の勝倉教雄容疑者(49)は2020年までの約4年間、私的な飲食などの支払いに充てるため、連合会名義の銀行口座から支払先の店の口座に計約700万円を送金した疑いで今月13日に警視庁に逮捕された。

 文科省によると、2人が文科省職員と数回、会食をともにしたことを示す領収書が見つかった、と逮捕後に警察庁を通じて警視庁から連絡があった。1人の職員が、複数回会食していた状況がうかがえる領収書もあるという。

 国家公務員倫理規程では、職員が利害関係者から供応接待を受けることを禁止。飲食をともにすることは禁じられていないが、自己負担が1万円を超える場合は届け出が必要とされている。連合会は17年度以降、文科省から調査委託事業を請け負っており、両容疑者は利害関係者に該当するという。

 文科省は、香川容疑者が連合…(以下有料版で,残り163文字)

朝日新聞 2022年7月15日 19時11分
https://www.asahi.com/articles/ASQ7H65XKQ7HUTIL01Q.html?ref=tw_asahi