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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン(以下、新型コロナワクチン)の接種により得られる重症化予防効果は、肥満や過体重の人でも適正体重の人と同等であるとする研究結果が発表された。

英オックスフォード大学のCarmen Piernas-Sanchez氏らが実施したこの研究結果は、「The Lancet Diabetes and Endocrinology」に2022年6月30日掲載された。

既存のエビデンスによると、肥満の人ではインフルエンザワクチンの効果が低減してしまう。

「そのため、新型コロナワクチンの効果についても、同様に肥満者では効果が低減するのではないかと懸念する声があった。そこでわれわれは、BMIと新型コロナワクチンの効果との関係について調べることにした」とPiernas-Sanchez氏は研究背景について説明する。

Piernas-Sanchez氏らの研究では、英国の大規模コホートを対象に、BMIと新型コロナワクチン接種とその効果、ワクチン接種後のCOVID-19の重症化との関連について検討が行なわれた。

対象者は、英国のプライマリケアのデータベースであるQResearchから抽出した、BMIの判明している18歳以上の患者917万1,524人(平均年齢52歳、平均BMI 26.7)。

対象者はBMIにより、低体重(BMI<18.5)、適正体重(BMI 18.5?24.9、アジア系は18.5?22.9)、過体重(BMI 25.0?29.9、アジア系は23?27.5)、肥満(BMI≧30、アジア系は≧27.5)の4群に分類された。

試験期間内に総計56万6,461人が新型コロナウイルス検査で陽性の判定を受け、3万2,808人がCOVID-19により入院し、1万4,389人がCOVID-19により死亡した。

対象者のワクチン接種状況については、19.2%(175万8,689人)が未接種、3.1%(28万7,246人)が1回接種を完了、52.6%(482万8,327人)が2回接種を完了、25.0%(229万7,262人)が3回接種を完了していた。

ワクチンを接種した人では未接種の人に比べて、2回目接種から14