山上徹也容疑者の家庭だけではない 追跡!献金で家庭崩壊
国内
2022年7月13日(水) 19:00

安倍元総理の銃撃事件で逮捕された男の母親のように、旧統一教会への献金などで家庭が崩壊したという人からの情報が相次いで寄せられました。
その中で富山県内に住む元信者の家族は、信者が多額の献金をする裏で政治家の存在が教団の活動にお墨付きを与えていたのではと話しています。元信者が語る、第3弾です。

元信者の兄:
「ここに高麗大理石のつぼって(書いてある)、なんの変哲もないただのつぼが60万円」

当時、信者だった男性の妹が、60万円で購入したつぼの契約書。

元信者の兄:
「テレビとか週刊誌とか新聞で霊感商法の被害が出てます。見るたびに家族は泣いていました」

富山市に住むこの男性の妹が、40年前、当時の統一教会に入信。つぼを買ったり、貯金を献金したりするなど、教会の活動にのめり込み、その後、行方不明になりました。

元信者の兄:
「今まで父、母、(妹と)4人で暮らしていたものが、突然1人がいなくなる。家庭崩壊ですよね」

男性は10年間をかけて妹を脱会させましたが、その後も統一教会を調べ続けてきました。資料の中には、統一教会と政治家とのつながりが書かれた本も…。

12日行われた霊感商法の問題に取り組む弁護士の会見では。

全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広 弁護士:
「安倍元総理が殺害されたことは許されない。」
「私どもとしては、安倍元総理にも、あるいはほかの政治家に対しても、何回も統一教会の社会悪を考えたら反社会的団体である統一教会にエールを送るような、そういう行為をやめていただきたいと、繰り返しお願いしてまいりました」

安倍元総理は去年9月、旧統一教会の関連団体であるUPFのイベントで、ビデオメッセージを

送っていました。

ビデオメッセージ:
「今日に至るまでUPFとともに世界各地の紛争の解決、とりわけ、朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁をはじめ、皆様に敬意を表します」

UPFは、統一教会の創設者である文鮮明氏が2005年に創設。現在はその妻・韓鶴子氏が
代表を務めています。

富山県内でも去年9月、自民党の県議が実行委員長を務めるUPFの講演会が開催されました。自民党の関係者は「UPFから申し出があり、知事選や高岡市長選で選挙の応援を受けた。彼らは戸別訪問が得意で統一教会と関係があることもわかっていた」と 話しています。

安倍元総理のメッセージについて元信者の兄は─。

元信者の兄:
「ビデオメッセージまで送ってる。インパクト強いでしょ。元総理がこういうことをしてる。これを家族に見せたらどうなりますか。それを見た親はどうなりますか。『ああ総理大臣が推薦しているんだ』と。これはもう国から承認された団体なんだと思うでしょ」

また、別の元信者の女性は政治家の存在が信者の心理に影響を与えていたと話します。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/94834?display=1