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 安倍晋三元首相が奈良市で銃で撃たれて殺害された事件で、仲川げん市長は26日、記者会見で、現場付近で事件をどう記録していくかについて検討しているとし「8、9月中にはある程度答えを出す」と述べた。

 事件は、近鉄・大和(やまと)西大寺(さいだいじ)駅北口前で起きた。安倍氏は、交差点内のガードレールで囲まれたエリア内で街頭演説中に銃撃された。

 市は、このエリアを道路の一部とするなど駅前一帯の整備工事を今年度末に完成させる予定。仲川市長はこれまでの取材に対し、現場付近について「歴史的な事件が起きた場所として記録することは必要」とし、現場の地面を保存したり、花壇にしたりする方法などを例示し「基本的には道路工事の範囲でやれるものはやる」としていた。

 仲川市長は「何も残さないでほしいという意見もある。いろんな人の意見を聴きながら進めたい」とし、有識者らを交えた組織で議論を進める意向だ。(富岡万葉、伊藤誠)