夏休みに入り、子どもと接する時間が増えるなか、ネットでは親子のこんなやり取りが話題になっています。

■「麦茶下さいでしょ」しつけに賛否

ある日、息子に「何か飲む?」と問い掛けたお母さん。すると、息子は「麦茶」とだけ答えたといいます。

そんな息子の態度に、お母さんは「麦茶入れて下さいでしょ」と注意。その後、差し出された麦茶を、
何も言わずに飲む息子に対し、お母さんがまたひと言「ありがとうは?」。

子どもがいる家庭では、よくあるごく自然なやり取りかもしれませんが、インターネット上では、これに「『ありがとう』や『ごめんなさい』の強制は、
心ない子どもを育てるだけ!大人に忖度する子どもを作るだけ!」といった、異議を唱える声が上がりました。
 
街の人に聞いてみました。

40代(子どもは小学2年生):「『お母さんはお茶じゃないよ』という言い方をして、『お茶下さい』とか『お茶お願い』というような感じで、下の言葉を促します」

50代:「大人が普段から『ありがとう』と言ってたら、それを見て子どもが言うようになるのかなと」

小学5年生:「自分も、そういう親になれたらいいなと思います」

■専門家「まず親が率先して見せる」

家庭によって方法も様々な「子どものしつけ」について、専門家は次のように話します。

家庭教育研究家・田宮由美さん:「頭ごなしに、子どもの言葉を言い換えさせるのではなく、子どもは親のまねをしますので、まず親が率先して見せる。
『ありがとうと言った時も、うれしいし、言われてもうれしいし、どっちもうれしいよね』と。じゃあ、子どもも『ありがとう』と言ってみようかなという気持ちになる。
自然に、その言葉が出るように心を育んでいく。行動を変えていく。しつけの根本部分かなと思う」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000263077.html