新潟市は29日、新型コロナウイルスの流行「第7波」の急拡大で発熱外来や入院患者が急増し、市内の医療体制が逼迫(ひっぱく)する恐れがあるとの懸念を示した。症状が軽いなど可能な人は市販薬を飲んで様子を見ることや、救急車を呼ぶべきかの判断材料として県の新型コロナ受診・相談センター、AI救急相談アプリの活用の検討を呼びかけた。

 夏目久義保健衛生部長は同日、市急患診療センターの土日、夜間の診察で16~18日に5時間以上の待ち時間が発生したと説明。院内感染で病床を使用するケースも増えているとした。

 重症者を受け入れる新潟市民病院や新潟大学病院についても「病床の埋まり具合が非常に懸念される」とし、「医療全体で受け入れ可能な環境の圧迫が進んでいる」と現状を説明した。

 市内では新たに1155人の感染が確認され、2日連続で千人を超えた。

新潟日報 2022/7/30 13:00
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