2022年7月30日 11:45

 新型コロナウイルス感染者の激増に伴う保健所業務の逼迫(ひっぱく)を緩和するため、宮城県は28日、電話で連絡する感染者の対象を絞り込み、重症化リスクの低い人には携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を利用すると発表した。

 医療機関から発生届が提出された感染者のうち、65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人、妊婦ら以外はSMSで連絡する。体調悪化時の電話連絡先、生活支援物資の配布手続きを伝え、国の感染者情報共有システムを使った自主的な健康観察をしてもらう。

 濃厚接触者の特定も簡略化する。感染者への聞き取りをやめ、同一世帯の全同居者が濃厚接触者になることをSMSで通知する。

 県疾病・感染症対策課は「電話連絡は人手も時間もかかり、発生届の確認からタイムラグが生じていた。すぐにSMSを送ることで健康観察も迅速化できる」と説明する。

https://kahoku.news/articles/20220730khn000019.html