本誌・週刊ポストは、「安倍氏の後継者にふさわしい人物は誰か」というテーマで
評論家や政治ジャーナリスト、保守論壇の学者、官僚OB、エコノミストなど各分野の専門家26人に緊急アンケートを行なった。

【選者は有馬晴海氏、石橋文登氏、潮匡人氏、江上剛氏、大下英治氏、大原康男氏、木下厚氏、古賀茂明氏、
古森義久氏、島田洋一氏、菅沼光弘氏、石平氏、田村重信氏、富田隆氏、野上忠興氏、長谷川幸洋氏、
福田逸氏、藤井厳喜氏、藤本順一氏、真壁昭夫氏、松田喬和氏、三浦瑠麗氏、宮崎信行氏、
百地章氏、山本学氏、屋山太郎氏の26人(五十音順)。複数回答あり(3人まで)。同率の政治家は五十音順で記載した。】

 名前が挙がった政治家は安倍側近から「安倍氏の政敵」と言われた石破茂・元幹事長、批判を浴びた甘利氏まで17人。
どの人物が、どういう理由で後継者に推されたのかを知ると改めて安倍政治が果たした意味が見えてくる。
以下、1位から3位までを識者のコメントとともに紹介する

【1位(12票)】萩生田光一
「安倍氏の愛弟子で、信頼が厚い」(有馬氏)、「若手を育成する能力もあり、清和会を率いることができる」(石橋氏)、
「保守政治家としての歴史認識もしっかりしており、ブレがない」(潮氏)、「安倍氏の外遊に同行し、安倍外交を直に見てきた」(島田氏)、
「アベノミクスを当初から間近で見ていた」(富田氏)、「官僚にも評判が良く、頼れる人物感がある」(三浦氏)、
「安保、防衛、教育という国の骨幹に関わることを安倍氏と同じようによく勉強している」(屋山氏)

【2位(7票)】高市早苗
「総裁選で最大派閥の長である安倍氏が高市氏を推薦したから」(大原氏)、「日本という国の形をしっかり持って外交を担える」(木下氏)、
「国防の大切さを分かっている」(石氏)、「保守政治を分かりやすく国民に伝える能力を持っている」(富田氏)

【3位(4票)】菅義偉
「安倍政治を担った張本人だから」(菅沼氏)、「安倍政権の官房長官として、また後継の総理・総裁として力を尽くした」(長谷川氏)、「安倍政治の要素である選挙の強さがある」(宮崎氏)

※週刊ポスト2022年8月19・26日号
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7cebf058e9ee73298379525ec390ccbb15c3fb8?page=2