文部科学省は2023年度入学の大学入試から、理工系分野に「女子枠」を創設するよう各大学などに促している。
理工系専攻の女子学生が少ない現状を変えたい考えだ。

 文科省によると、21年度は大学で女性が理工系を専攻する割合は7%で、男性の28%よりも低い水準にとどまっている。

 6月に文科省が通知した大学入試実施要項では、
「多様な背景を持った者を対象とする選抜」を工夫することが望ましいとし、その例として「理工系分野における女子」を明記した。
一般入試ではなく総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜での活用を想定しているという。
名古屋大工学部は同省の通知に先立ち、23年度入学の学校推薦型選抜で募集定員の半数を女子に限定した。

 ただ、医学部の不正入試問題を受け、文科省は入試での性差別には厳しく対応している。
このため同省は、各大学が女子枠を導入する際には、導入の必要性や選抜方法について十分に説明するよう求めている。

 この他にも、文科省は学部設置基準を緩和するなどし、女子大の理工系学部の設置を後押しする方針だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/43c374c03b87d9da7243e829e3c4395f57025221