2022年08月16日 11時30分

 心臓病の大手術を受けていたことが分かった博多豚骨ラーメン「なんでんかんでん」の川原ひろし社長が、消耗した体力の回復に向けてリハビリを開始した。

 感染症内膜炎大動脈閉鎖不全症と診断され、今月1日に6時間以上に及ぶ大手術を受けた川原氏。手術から半月がたって、マラソン器具などを使った運動を開始。普段通りの生活を取り戻すため、必死のリハビリに励んでいる。「今日も病院内を1キロ歩きました。階段を30段、上ったりおりたり。最初は苦しかったですが、だんだん息遣いがラクになってきましたね」

 川原氏はもし心臓病で倒れなければ、10月に東京・北区十条に「なんでんかんでんパスタ館」をオープンする予定だったという。

「実は今日、パスタ店の図面が出来上がってきたんです。外観とかがとてもよかった。いまはラーメン店ではなく、スパゲティ店が増えてブームになりつつあるんです」と話し、プランの一部をこう明かした。
「スパゲティをチェーン展開する店が出てきていますが、ナポリタンは麺が太く、うどんぽくて柔らかめなんです。ぼくは、それとは逆行させて考えています。アルデンテのように麺を硬めにしたいんです」

 そんな中、岸田文雄首相は15日、ウクライナ危機の影響で高止まりする輸入小麦について、政府が10月以降に製粉会社に売り渡す価格を現行の水準に据え置くよう指示した。家計の負担を和らげるためだが、川原氏は「ぼくにはありがたい“追い風”のニュースだった。最近の日本人はお米よりも、麺やパンとか小麦が原料のものを好む。パスタもラーメンも小麦は重要。まあ、(パスタ店開店は)気楽に考えて準備を進めています」

 ラーメンだけでなくパスタ店開業も計画している川原氏。一日も早い回復が待たれる。

https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/4386080/