世界保健機関(WHO)は16日、世界中で感染者が急増しているサル痘について、
感染拡大にはほぼ無関係のサルに汚名を着せないよう、病名の変更に向けて新たな名称を公募すると明らかにした。

サル痘という名称は、デンマークで研究用に飼育されていたサルから1958年にウイルスが検出されたことに由来しているが、
他の動物にも感染し、特に多いのはげっ歯類とされる。
WHOのファデラ・シャイーブ報道官は「汚名を着せないような名前を強く望んでいる」と述べた。

サル痘の感染事例は以前、アフリカ西部・中部にほぼ限定されていたが、5月以降に世界中で急増。
3万1000人を超す感染者と12人の死者が出ている。ブラジルでは最近、サルが暴行を受ける事件が報告されている。

ウイルスは動物から人間に感染するが、WHOの専門家は、最近の感染拡大は人間同士の濃厚接触が原因とみている。
https://www.afpbb.com/articles/-/3419393?cx_part=top_latest