8/17(水) 5:01配信

北國新聞社

 羽咋市内のブドウ畑で7月中旬、収穫間近の「デラウェア」約300房が盗まれる被害があったことが16日、分かった。木1本の果実が全て切り取られた。
ブドウ産地である同市や宝達志水町志雄地区では被害が後を絶たず、巡回強化や防犯カメラの設置に加え、落とし穴を掘って不心得者に対抗する農家も出てきた。

 生産者の米沢忠尋さん(73)によると、デラウェアの被害総額は約8万円に上った。

 羽咋市と宝達志水町では約30軒がブドウを生産している。JAはくいや農家によると、収穫間近のブドウが盗まれる被害は約10年前から目立つ。
過去には、石川県産高級ブドウ「ルビーロマン」が狙われたり、木を根こそぎ抜き取られたりもした。JAの担当者は「数房盗まれても気付くのは難しく、実際の被害は分からない」とする。

 各農家は巡回の回数を増やし、防犯ブザーを設置したりしている。ハウス内に落とし穴をつくり、入り口に警告文を掲げた米沢さんは「1人ではできない犯行だ。農家が苦労して育てたブドウを盗んだ者を絶対に許さん」と憤った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9087872599b3e819a1fed920e3a03942f6acb030