産経新聞 2022/8/24 19:23

女性と女児が倒れているのが見つかった集合住宅=24日午後2時37分、堺市東区(柿平博文撮影)
女性と女児が倒れているのが見つかった集合住宅=24日午後2時37分、堺市東区(柿平博文撮影)
24日午前9時ごろ、堺市東区日置荘西町のマンションの一室で、住人の職業不詳、荒牧愛美さん(29)と長女のリリィちゃん(3)が血を流して倒れているのが見つかった。2人はともに上半身に複数の刺し傷があり、現場で死亡が確認された。大阪府警は殺人事件とみて捜査。同居していたブラジル国籍の夫(33)と連絡が取れておらず、何らかの事情を知っているとみて行方を追っている。

府警黒山署などによると、荒牧さんの父親が24日午前1時15分ごろ、「娘夫婦と22日の夕方以降、連絡が取れない」と110番。自室の玄関が施錠されていたため、24日午前9時ごろ、府警と消防がベランダからガラスを割って室内に入り、洋室であおむけに倒れている2人を発見した。室内に荒らされた形跡はなかった。


一家は3人暮らし。荒牧さんの母親が夫の勤務先に連絡したところ、「夫から8月22日朝に『事故に遭ったので2週間休む』と連絡があった」と説明を受けたという。府警は夫の行方を捜すとともに、2人の遺体を司法解剖し、死因や死亡した時期を詳しく調べる。


現場は南海高野線初芝駅から南に約900メートルの住宅街。近所の女性(74)は「(荒牧さん母子は)たまに会えばあいさつしていた。(リリィちゃんは)とてもやんちゃで、あどけない子。こんな身近で事件が起こってショックだ。トラブルなどは聞いたことがなかった」と話していた。

https://www.sankei.com/article/20220824-AUCZIS46MRIDVL7EL4UNTBLROQ/