※J-CAST ニュース

柴犬10匹以上が空港でお出迎え 「聖地」の可愛すぎるサービスが反響...企画者感動「ファンの情熱感じた」
https://www.j-cast.com/2022/08/28444523.html?p=all

2022年08月28日14時00分

「柴犬が空港でお出迎え」――島根県・国道191号線沿いのバス停に、こんなポスターが掲示されていたとツイッターで話題になった。赤背景に力強い白文字のフォントでタイトルが書かれたポスターには、柴犬20匹の名簿や、空港で人々を迎える柴犬の様子が掲載されていた。

柴犬がお出迎えしているのは、島根県西部にある萩・石見空港。毎月第1・3土曜日、午前便で訪れた人々を10匹以上の柴犬が歓迎する。ツイッターでは、「こんな空港あるんですね!」「お出迎えされたい」などと大きな注目を集めている。

J-CASTニュースは企画者に取材した。

https://pbs.twimg.com/media/FaPnU8IVUAIsKe8.jpg
バス停に掲示されていたポスター/画像takahiro yamashita(@TKHR84)さん提供

益田市は柴犬の聖地だった!
柴犬が空港でお出迎えするサービスは、空港を管理・運営する石見空港ターミナルビル(島根県益田市)の経営企画部長・西松基さんが企画した。益田市が柴犬発祥の地と知り、その魅力を伝えていきたいと感じたそうだ。

現在の柴犬のルーツは益田市美都町にいた石州犬「石号」だと言われており、空港から車で45分ほどの場所に柴犬の聖地「石号の里」がある。石号の暮らしていた下山信一さんの家が残されており。石号の記録や調査記録などが展示されている。

「益田市が柴犬の聖地であることは、ここ4~5年で広まりました。『石州犬研修室』を立ち上げた河部真弓さんが石号の飼い主や住まいを突き止め、地域の人々ともに石号の石像や記念館を作り、観光名所となりました」
西松さんは河部さんの活動を見聞きする中で、柴犬が国内外で注目を集めていることを知り、「柴犬の聖地」が空港に人々を呼び込むきっかけになるのではないかと考えた。

小さな空港を維持するために奮闘
萩・石見空港は、1日に東京(羽田)便が2往復するだけの小さな空港だ。多くの利用者は観光客。小京都として知られる津和野町や、幕末維新志士ゆかりの地である山口県・萩市を訪れる人が利用する。

わずかな便を維持するために空港では様々な取り組みを続けている。例えば滑走路を走れるマラソン大会を開催しているほか、空港で職員が作った蜂蜜を販売している。

新型コロナウイルス感染症拡大前までは、こうした取り組みによって利用者数は伸び続け、年間で14万7000人が利用するようになった。しかしコロナ禍によって利用客は激減。昨年は2万人ほどだったという。

西松さんはコロナ拡大前から柴犬の企画を進めていたが、20年から21年は飛行機が飛ばない日もあった。コロナ情勢を見極め、22年6月になってようやく柴犬によるお出迎えサービスを実現した。

「お出迎えを行う柴犬たちは人懐っこいです。空港には10~15匹くらいが揃いますが、最初は犬同士でじゃれたり吠えあったりしています。しかしどういうわけか、お客さんが来る前には落ち着いています。この前5回目を実施しましたが、だんだん慣れているように思います」

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。