日本とロシアが結ぶ漁業協定のうち、ロシア側に協力金を払い北方領土周辺で「安全操業協定」に基づき行うホッケ刺し網漁について、北海道水産会(札幌市)は13日、解禁日の16日の出漁が見送られると明らかにした。ロシアのウクライナ侵攻で、協力金の送金方法など日ロ間の調整に時間がかかっているため。

 ロシアが領海と主張する北方領土周辺で日本漁船への銃撃や拿捕が絶えなかったことから、日ロ両政府が1998年、領土の主権問題を棚上げして安全操業協定を締結。日本側が必要な覚書の署名を遅らせているとして、ロシアは今年6月、協定の履行の中断を一方的に発表していた。

共同通信
2022/09/13 11:29 (JST)
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