2022年9月14日 5:49 (2022年9月14日 6:04更新)

【シリコンバレー=奥平和行】米ツイッターの元幹部、ピーター・ザトコ氏は13日、米議会上院の司法委員会が開いた公聴会に出席した。
同社の安全体制の不備を指摘して「外国のスパイを排除する能力を著しく欠いている」と批判する一方、イーロン・マスク氏と同社の裁判で焦点となっているアカウント数の集計・開示問題には直接言及しなかった。


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公聴会に出席した議員の関心はツイッターの安全対策に集中した。ザトコ氏は「ツイッターのシステムには社内の誰がどのような情報にアクセスしたかを監視したり制限したりする機能がなく、脆弱だ」と指摘したうえで、同業他社に比べて「10年遅れている」と批判した。

具体的には、在籍時に米連邦捜査局(FBI)から「中国のスパイが少なくとも1人在籍していると連絡を受けた」と明かした。
インドのスパイも社員として紛れ込んでいた可能性が高いとも主張し、同社の経営陣はこうした状態を放置して「安全よりも利益を追求している」と批判した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1402Q0U2A910C2000000/