欧州で債券安、通貨安、株安が同時に起きるトリプル安が進んでいる。歴史的なペースで金利が上昇(債券価格は下落)し、ユーロは20年ぶりの安値に沈む。自動車や消費関連など主力株も下がった。深刻なインフレに中央銀行の利上げが重なり、景気後退への懸念が高まる。マネーが一斉に逃避する構図は、欧州経済の構造的な問題を示している可能性がある。

14日の債券市場では、長期金利の指標となる10年物国債利回りがドイツ...(以下有料版で、残り1551文字)

日本経済新聞 2022年9月15日 20:50
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB121UT0S2A910C2000000/