■ジェイコブス

都市設計がよくやる誤りは、安易な機能優先の都市を設計してしまうことだ

「道はまっすぐなほうがいい」、「道路は広くて碁盤の目がいい」、「区域はオフィス街、
工業地帯、商業地帯、住宅地とそれぞれ別々になっていたほうがいい」などだ。
これが誤りなのである。

ル・コルビジェやミース・ローエなどが、このような誤った思想を持った都市デザイナーであった。
ジェイコブスは、これらの都市を全否定し、魅力的な都市の備える4条件を見出した。

第一は、「街路の幅が狭く、曲がっていて、一つ一つのブロックの長さが短いこと」。
第二は、「古い建物と新しい建物が混在すること」。
第三は、「各区域は機能別に分けずに、少なくとも二つ以上が混在していること」
第四は、「人口密度ができるだけ高いこと」

これらの条件を満たす都市こそが、魅力的な都市であるということを彼女は提唱したのである。