2022年9月21日 6:00

豊郷小旧校舎群をモデルにしたブロックの商品
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 滋賀県豊郷町観光協会は、「白亜の教育殿堂」と称された豊郷小学校旧校舎群(同町石畑)を1000以上の細かいブロックで組み立てる商品を23日から販売する。土産や記念品として売り出し、新たな観光資源の創出へ力を入れる。町はふるさと納税の返礼品としても活用していく。

 旧校舎群は1937年、地元出身の近江商人で「丸紅」専務だった古川鉄治郎が私財を投じ、建てられた。建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で、外壁は白で統一され、2013年に国の有形文化財に登録された。アニメ「けいおん!」の舞台のモデルとも言われ、ファンらが訪れている。

 商品は、旧校舎群の中心にある校舎塔をはじめ、講堂や旧図書館、噴水などを1120のピースで組み立てる。長さ28センチ、高さ4センチ、幅8センチ。個々のピースは小さく、最小のものは3ミリほどという。12歳以上が対象だが、説明書を見ながら幅広い年齢層が「建造」を楽しめる。玩具の製造卸売業「カワダ」(東京都)とコラボした。3300円。

 町観光協会は「ヴォーリズ建築やアニメのファンなど、多くの人に愛される旧校舎を新しい形で楽しんでほしい」としている。

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