2022/9/21 17:24

文部科学省研究振興局長の名前をかたり、特定分野の研究者の雇用を求める不審な電話が、複数の大学の学長宛てにかかっていたことが21日、文科省への取材で分かった。文科省は「国から研究者を雇用するよう提案することはない」としており、全国の国公私立大に注意を呼びかけている。

文科省によると、令和3年12月~4年9月、国立の3大学に、研究振興局長を名乗る人物から電話があった。学長に取り次いだところ、日本の文化史に関する研究の推進や、この分野の研究者を雇用するポストを新設するよう求められた。

こうした電話が計4回かかってきた大学が7月に文科省に問い合わせ、虚偽だったことが判明。大学側は警察に相談しているという。

別の研究分野でもポスト新設を求める不審な電話が確認されており、文科省は同様の事例があれば報告してほしいとしている。

https://www.sankei.com/article/20220921-SXULMGQN7RIIFFYJQEDTKZSXKE/