稲田真優子さん(当時25)
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 カラオケパブの女性経営者が常連客の男に殺害されたとされる事件で、従業員だった女性が事件への思いを話しました。

 去年6月、大阪市北区でカラオケパブの経営者・稲田真優子さん(当時25)が殺害された事件。常連客で殺人の罪に問われている宮本浩志被告(57)は初公判で「裁判員の方にお任せします。判決は死刑をお願いします」「被害者家族の意図を汲むならぜひとも死刑を下していただきたい」などと話しました。

 事件当日、稲田さんの店には2人の客が訪れていたということですが、宮本被告は2人目の客として店に訪れていたということです。9月27日の裁判で証人として法廷に立った元従業員の女性は、事件当日に宮本被告が店を訪れた様子について『2時間ぐらいで帰った。(接客中に)稲田さんと仲が良さそうに見えた』などと話しました。

 【裁判での女性と検察官とのやり取り】

    「2人目の客(宮本被告)が入ってきたとき、稲田さんはどんな対応をしましたか?」(検察官)

「カウンター席に座っていました。(稲田さんが)以前在籍していた店のことや住んでいた所の話などをしていました。(宮本被告は)稲田さんを“まゆ”と呼んでいました」(元従業員の女性)

    「店にはどれくらいの時間滞在していましたか?」(検察官)

「2時間ぐらい。1時間延長していた」(元従業員の女性)

    「2人目の客(宮本被告)は退店時はどんな状況でしたか?」(検察官)

「エレベーターで下に行きました。1階で降りて帰ったと思いました」(元従業員の女性)

 犯行当日、宮本被告が来店した際の状況について話した元従業員の女性。女性は宮本被告が退店し、店の掃除などを終えた後、稲田さんを残し店を出たということです。裁判後、女性がMBSの取材に応じました。当時、女性は稲田さんの店に勤務し始めて間もない頃でしたが、女性にとって稲田さんは『安心できる存在だった』と話しました。

 「とても優しくてすごくかわいらしかったです。気も遣えるし、安心できる人でした」(元従業員の女性)

 また、女性は宮本被告の印象について次のように話しました。

 「(事件を聞いて)最初はビックリしたという思い、自分も(宮本被告と)話をしていたので怖いなと思いました。時間がたって殺すという判断はおかしい、だんだん腹が立ってきました」(元従業員の女性)

 そして、宮本被告と稲田さんとの当時の様子についても次のように話しました。

 「テンションは高めで、すごく気さくに(稲田さんと)話していました。接客している時から嫌な感じはなく、稲田さんを好いているのだなと思っていました。(Qすごく好きそうな印象でしたか?)稲田さんを独占したいのだなと思った」(元従業員の女性)

 そして、女性は今回の裁判への思いを語りました。

 「ついにこの日がやってきたかという感じ、当日、一番最後に稲田さんと会っていたのは私しかいないので、私が協力しないといけないという。十分に反省ができる期間・刑が下されてほしいと思います」(元従業員の女性)

 判決は10月20日に言い渡される予定です。

9/28(水) 0:07配信
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