「一体何を打たれたの」 ワクチン接種偽装、患者は不安の中に
毎日新聞 2022/10/3 05:01(最終更新 10/3 08:24) 794文字

 新型コロナウイルスワクチンを患者に接種したと偽って医師が逮捕された事件で、警視庁捜査2課はほかの患者についても接種偽装をした疑いが強まったとして、東京都北区の「王子北口内科クリニック」院長、船木威徳被告(51)=詐欺罪で起訴=を詐欺と公電磁的記録不正作出・同供用容疑で、3日にも再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。

(中略)

 もし、本当に接種されたのが食塩水とすれば人体への影響はほとんどないという。今のところ、体調に変化もない。ただ、時間が過ぎたことで、何を打たれたかは解明できないという。

 「医師を信じていたが、今は怖い。患者はコロナ感染を防ぎたくて必死の思いで接種を受けているのに。とにかく不安です」と憤った。【安達恒太郎、林田奈々】
https://mainichi.jp/articles/20221002/k00/00m/040/175000c