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飼いネコが教えてくれた土砂崩れ 午前1時、「後ずさり」した数分後に建物が押し流された 静岡記録的大雨
https://news.yahoo.co.jp/articles/35afcf0c2234ddf12a827b9d1e117978854be31c


変わり果てた実家の姿に本紙記者が突きつけられた「被災者になることの痛み」 静岡大雨被害 | 神戸新聞
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202210/0015695972.shtml

10/4(火) 20:30配信

 台風15号による記録的大雨で、9月23日夜から24日朝にかけ静岡県が大きな被害を受けた。広範囲が浸水し、100棟超の住宅が損壊した。豪雨に襲われた同県中部の山間部、川根本町は、私(34)が生まれ育った町だ。実家は大量の土砂が流れ込み、変わり果てた姿になった。被災者になることの痛みをあらためて思い知った。(杉山雅崇)

■電話をかけてもつながらず

 小野支局(兵庫県小野市)にいた先月24日朝、スマホを見ると、実家の妹(31)からメッセージが届いていた。

 「水害にあいました 家に水が入ってきた はなれはつぶれました 家族全員無事です」(24日午前2時38分)

 電話をかけてもつながらない。浜松市に住む兄(35)と地元の役場に問い合わせ、全員の無事は確認できた。ただ、詳しい被害は分からない。道路状況などの情報収集をした後、救援物資を買い込み、26日に静岡に向かった。

■唯一の車道は寸断、車を降りて

 集落につながる唯一の車道は崖崩れで寸断されていた。舗装されていない林道で山を越えることにしたが、峠付近までが限界だった。車を降り、歩いて山を下りた。普段なら静岡市中心部から車で1時間半の距離が2倍以上かかった。

 たどり着いた実家の様子は一変していた。居間もキッチンも、父(68)の仕事部屋も、泥が床を覆っていた。流れ込んだ土砂で、離れと母屋の一部には入ることさえできなかった。

■飼いネコが見つめていた一点から

 家族によると、24日午前1時ごろ、飼いネコが一点を見つめて後ずさりしているのに妹が気付き、母屋に流れ込む黒い水を察知したという。父や母(65)と3人で離れの1階で寝ていた祖母(97)を連れ出し、離れの2階に避難した。

 その数分後、「ドォーン」という音とともに、土砂が建物に流入した。離れ全体が10メートルほど押し流されたという。斜面の反対側にいた4人は無事だったが、父は「九死に一生だった」と表現した。

 大雨の影響で集落の電気、水道、電話は寸断。集落は孤立し、食料やプロパンガスなどの救援物資はヘリコプターで運ばれてきた。

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。