10/8(土) 11:31配信
FNNプライムオンライン

 今の時代にそぐわない学校の「ブラック校則」が話題になることがしばしばあるが、それは病院にも当てはまるのかもしれない。

【画像】看護師の独特ルール「ふしぎなナース文化」11項目を見る

生命に関わる重要な仕事を担う職業柄、衛生面を考慮してのものだろうが、中には「時代錯誤なのではないか?」などと、看護師自身も意図を理解できないまま残っている「ふしぎなナース文化」があるという。

医療用品の企画・開発販売を行うクラシコ株式会社が、この「ふしぎなナース文化」の必要有無の議論を通して看護師がより生き生きと働ける環境づくりを呼び掛けるために調査を実施し、結果を公表した。

調査は看護師400人(全国の病院・クリニックに勤務している20代~50代の男女)、病院利用者400人(全国の病院・クリニックに1年以内に通ったことのある20代~70代の男女)、看護管理者25人(看護管理者(看護師長以上))を対象に実施。

まずは看護師に対する調査で、病院ごとに存在する独特なルールや慣習「ふしぎなナース文化」の存在が顕在化した。
服装など11項目の「ふしぎなナース文化」

「あなたが働く病院で、疑問や不満に思っているルール・慣習」を看護師に聞いたところ、病院ごとの差は大きいとしつつも、11項目の特徴的な「ふしぎなナース文化」が抽出できたというのだ。


【ふしぎなナース文化】
1:髪色は明るくしてはいけない?
2:靴下・下着は白でなければいけない?
3:看護服は上下とも白でないといけない?
4:髪を結ぶシュシュやヘアゴムは、黒や茶など地味な色でないといけない?
5:女性はまつげエクステをしてはならず、男性はひげを生やしてはいけない?
6:寒い冬でも、半袖のナース服から出る防寒インナーや患者の前でのカーディガンはいけない?
7:通勤時の服装も地味でなければいけない?
8:ナースステーションでは水分補給ができず、飲みものの種類にも制限がある?
9:休憩時間であっても、病院外に出ることはゆるされない?
10:看護師は移動にエレベーターを使用してはいけない?
11:SNSで投稿したり、友達の投稿にいいねしたりしてはいけない?

また、病院に存在する独特なルール・慣習の存在意義や理由を知っているかも聞いたところ、「あまりよく知らない(33.5%)」「全く知らない(10.5%)」となり、合計44.0%と半分近くの看護師が、理由が分からないまま病院独自のルール・慣習に従っていた。

同社によると、理由もわからないこの病院独自ルール・慣習が不満となり、仕事へのモチベーションの低下に繋がった結果、離職に発展するケースもあると考えられるのだという。

そして「11項目のルール・慣習が必要かどうか?」を病院の利用者側に質問すると、11のルールの平均で8割以上(84.4%)が不要と考えていることが明らかになった。さらに、11のうち7つを身だしなみ・服装に関するルールが占めているが、これらのルールに従っていなくても特に気にならない人は、7割を超えていた。

ちなみに、このルール・慣習は、必ずしも衛生面など確固たる理由があるわけではなく、周りの目を意識して残されているものも多く存在したという。周りの目を気にしたルール・慣習に対し、病院利用者側の多くは不要と考えているという実態が浮き彫りになった。

長文につき後はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a6749b4eb1ba3e670a393d317ae9ae512b9afb0