【ワシントン=高見浩輔】ノーベル賞が決まったバーナンキ元米連邦準備理事会(FRB)議長はリーマン危機後の金融システム維持に奔走した結果、世界に過剰なマネーという難題を生み出した。危機対応が次のバブルを生む負の連鎖をどこで断ち切れるのか、解は出ていない。低金利を背景に途上国などに広がった過剰な債務は、この仕組みが持続可能なのか問いを突きつけている。

大恐慌の研究家として、金融システムが実体経済を揺...(以下有料版で,残り1083文字)

日本経済新聞 2022年10月11日 7:27
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1038L0Q2A011C2000000/