※10/10(月) 7:02配信
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 高知 高知 高知…。丸みを帯びた「高知」の文字が連なるデザインの財布は、有名ブランド「CΟACH(コーチ)」を思い起こさせる柄だ。もちろん「こうち」と「コーチ」をかけている。カラーはベージュ、白、黒、「文旦(黄色)」の4種類。「おもしろい」「かわいい」と人気を呼び、今や高知県を代表する商品の一つとなった。発案したのは、高知市の雑貨製造会社「ブランド高知」社長、中島匠一さん(28)。発達障害に悩み、不登校となった過去を乗り越えて「成功」をつかんだ。どのように乗り越えたのか。その道のりについて尋ねた。

 ▽「自分は宇宙人ではないか」と思っていた

 仙台市で生まれた中島さんは、父の転勤の影響で転校も多く、小学生時代を鹿児島市で過ごし、中学に進学する際に高知市に移った。「子どもの頃から他の人とは違う、変わった見方をしていた。周りからは『おかしなやつだ』と思われていたと思う」と振り返る。

小学生の頃は授業に集中できず、ペンでタワーを作った。体育の時間はクラスのみんなが一斉に着替えているのに、自分だけ着替えを忘れることがたくさんあった。集団行動は苦手。「意識がみんなとは違うところに飛んでしまっている」という感覚だ。周りに合わせようと努力しても、できない。周りから奇異の目で見られ、クラスでは明らかに浮いていた。高学年の頃には「自分は宇宙人ではないか」と思うようになった。

 小学校は卒業できた。しかし、中学校では同級生に対する陰湿ないじめがあり、その矛先は中島さんにも向けられた。登校するとおなかが痛くなり、体が学校を拒絶し始めた。それでも「学校に行かなければ人生が終わる」という恐怖感があり、我慢して通い続けた。中2だった2008年9月に限界を迎え、不登校となった。
 ▽ADHDと診断されて「ほっとした」

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