2022年10月24日

 命を守るためと称し、2年半余りで単年度予算に匹敵する100兆円以上をコロナ対策に投じてきた日本。それで命が救われ明るい未来が訪れるならいいが、監査すれば、潤っていたのは病院と専門家ばかり。残されたのは日本を大きく傾ける壮大なツケである。

 ***

【写真を見る】外国人から呆れられるマスク姿

 コロナ禍は日本のさらなる沈没の始まりになる。そんな確信に似た懸念がいま、主に国際的な視野をもつ識者の間に広がっている。
 政府は今月11日から水際対策を大幅に緩和し、日本に入国する際、ワクチンを3回打っていれば、PCR検査の陰性証明が不要になった。また、外国人に対しては、入国者数の上限が撤廃され、個人旅行者の受け入れも再開し、短期滞在者のビザ取得が免除になる。
 マスクについても、岸田文雄総理はすでに「屋外では不要」と繰り返しているが、屋内での着用緩和も検討されている。3年近くにおよんだコロナ禍が、ようやく収束に向かっていることは間違いない。

https://www.dailyshincho.jp/article/2022/10240556/?all=1