ことし行われた柔道整復師の国家試験の問題に関する内容を事前に漏らしたとして、問題を作成する財団の理事と試験委員が逮捕された事件で、2人がほかの専門学校にも試験の内容を漏らしたとして再逮捕されました。

再逮捕されたのは、柔道整復研修試験財団の理事、三橋裕之容疑者（64）と、試験問題の作成を担当していた試験委員の黒田剛生容疑者（62）の2人です。

警視庁によりますと2人は、ことし3月に行われた柔道整復師の国家試験の問題に関する内容を、柔道整復師の団体の関係者に事前に漏らしたとして、柔道整復師法違反の疑いが持たれています。

情報は関係者を通じて、東京 新宿区と横浜市の2つの専門学校に漏れていたということです。

警視庁は26日、2つの学校に捜索に入りました。

また、黒田委員は自身が講師を務めていた練馬区の専門学校に、出題の内容が分かる録音データを漏らしていた疑いもあるということです。

2人は、理事が講師を務める専門学校の教員に、事前に内容を漏らしたとして、今月逮捕されていて、警視庁は委員が試験問題を決める会議に出席し、無断で録音していたとみて捜査しています。

警視庁は2人の認否を明らかにしていません。

NHK NEWS WEB
2022年10月26日 12時10分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221026/k10013870611000.html