2022/11/04(金) 14:21

 【別府】壊れた玩具を無償で修理する「おもちゃ病院」がトキハ別府店4階に開院した。ボランティア団体「大分おもちゃ病院」(大分市、36人)が月1回、同所で診療する。愛着のあるおもちゃで再び遊びたい―という人たちの思いに応える。
 おもちゃ病院は大分、豊後大野両市でも定期的に開いており、別府市で4カ所目となった。10月22日の初日は「おもちゃドクター」と呼ばれる修理担当の10人が対応した。親子連れらが、モグラたたきゲームやキャラクター人形など壊れたおもちゃを次々と持ち込んだ。「音が出ない」「動かなくなった」などの症状を聞き、治療に当たった。
 車輪が壊れた孫の三輪車を持ってきた越智幸子さん(70)=杵築市熊野=は「思い入れのあるおもちゃ。開院を知り早速来た」。三つの玩具を持参した佐藤紘美さん(35)=別府市山の手町=は「男の子2人なので、おもちゃが壊れるのはしょっちゅう。持っていく場所がなかったので定期開院はありがたい」と笑顔を見せた。
 この日はおもちゃ19個を受け付けた。修理が終わらなかった7個は入院となった。寺司健一会長は「壊れたままのおもちゃが家庭にあれば、気軽に持ってきてほしい。物を大事にする心も育んでいけたら。おもちゃドクターの募集もしているので興味のある人は連絡を」と話す。

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2022/11/04/JIT202211040836