2022年11月8日 19時44分 ニュース深掘り

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コロナ禍のこの2年間、週末に関西の公園に現れ、子どもたちを一瞬で笑顔に変えている男性がいます。

その名は「石鹸田泡男(しゃぼた・あわお)」さん。

この名前から想像できますか?石鹸田さんが“アレ”を飛ばすと、その一帯は子どもたちの大歓声に包まれます。

(大阪放送局 しあわせニュース取材班 小野田真由美)





子どもたちに大人気!

石鹸田泡男さんは、京都駅近くの「梅小路公園」でちょっと知られた存在です。

芝生広場に現れると、「しゃぼたさん!」「しゃぼたあわあわさん?!」と子どもたちが自然と集まってきます。

手首にはテーピングを巻き、腕にはサポーターをつけた石鹸田さん。一見、アスリートのようです。

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おもむろに取り出した2本の釣りざおの先をひもやチェーンでつなぎ、そこに液体をつけます。

釣りざおを振ると…。

無数のシャボン玉が出現。子どもたちの頭上を舞いました。

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子どもの1人は「シャボン玉の中で走っているような感じ!夢みたいだった!」と話しました。

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見ていた大人は「シャボン玉と子どもたちが自然にたわむれる感じ。“自然の幸せ感”です」と話しました。




“しゃぼたさん”の正体は

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子どもたちから「しゃぼたさん」と親しまれている、石鹸田泡男さんの本名は、津田博史さん。京都市に住んでいます。

平日は大阪市の会社に勤め、2年近く前から週末になると京都や大阪などの公園に出現。

自作の道具で、大小さまざまなシャボン玉を生み出します。

中には、1メートルを超えるシャボン玉も。

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液体をつけた釣りざおは重く、腕に負担がかかりますが、毎回2時間ほど飛ばします。

石鹸田さん
「腕がめちゃくちゃ痛いです。釣りざおを何百回と振るので、その負担はありますが、子どもたちが“夢をありがとう”とか、“生きててよかった”とか、すごい言葉を言ってくれるんです」




きっかけは“娘をもっと喜ばせたい”
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