0001蚤の市 ★
2022/11/16(水) 08:23:47.98ID:xDsdCVCL9――歴史上、冬の戦争で有名なものは何ですか?
(1812年の)ナポレオンによるフランス大陸軍のモスクワ遠征や、(第2次世界大戦での)ヒトラー率いるドイツ国防軍とソ連の戦争でしょう。いずれも「冬将軍」が想起されます。
寒冷地であるロシアの軍隊なので、冬はロシアに有利に働くと思われがちですが、歴史をひもとくと、必ずしもそうではありません。有利なときも、不利なときもありました。
――不利なときとは?
1939年11月末に始まった(ソ連と)フィンランドとの「冬戦争」です。この戦争はウクライナ侵攻と似た点がいくつかあります。一つは圧倒的な戦力差があったことです。
ソ連軍の兵士100万人、戦車2600両に対し、フィンランド軍は32万人と約70両。圧倒的な差があったのに、フィンランド軍による防衛戦により、早期決着とはなりませんでした。
ソ連はフィンランドを過小評価しました。戦争は短期に終わるとみて、帽子、外套(がいとう)、手袋、靴などの冬用装備が不十分でした。弾薬不足にも悩まされました。
冬の戦争では補給線、兵站(へいたん)をしっかりと整えなければならないのに、ソ連軍はそれを怠ったのです。
他方、フィンランド軍は練度も高く、装甲車両が通れないような険しい地形でも兵士が移動できる「スキー部隊」を編成し、自国の気候や地形を熟知した「地の利」を生かしたのです。
ソ連は当初、フィンランド全体を獲得しようとしましたが、結局カレリア地方の獲得にとどまりました。
――冬が有利に働いた例は?
(第2次世界大戦時の)モス…(以下有料版で,残り2143文字)
朝日新聞 2022年11月16日 7時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQCH6D4JQCGUHBI040.html?iref=comtop_7_04