19日未明、JR宇都宮駅の東口で、来年夏の開業に向けて試運転を行っていたLRT=次世代型路面電車の車両が脱線し、近くの歩道に乗り上げる事故がありました。
宇都宮市によりますと、けが人はいないということです。

LRT=次世代型路面電車は、JR宇都宮駅の東口から栃木県芳賀町までの14.6キロの区間で宇都宮市などが整備を進めていて、来年8月の開業に向けて17日から試運転が始まっています。

宇都宮市によりますと、19日午前0時半ごろ、宇都宮市宮みらいの「宇都宮駅東口」停留所付近で、試運転中のLRTの車両がカーブにさしかかった際、先頭車両の車輪などが脱線し、近くの歩道に乗り上げました。

この事故で車両の先頭部や側面が破損し、道路とLRTの軌道を隔てるポールが倒れたということです。

宇都宮市によりますと、車両には運転手ら数名が乗っていたほか、事故当時、現場周辺には試運転の様子を一目見ようと鉄道ファンなどが集まっていましたが、けが人はいなかったということです。

事故を目撃した大学生は「車両は結構なスピードで走っていて、脱線した時はとても大きな音がしました」と話していました。

宇都宮市は、脱線した車両の復旧作業を進めるとともに、事故の原因を調べることにしています。

NHK NEWS WEB
2022年11月19日 7時47分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221119/k10013896841000.html