ドイツのスポーツ用品大手アディダスが苦境に立たされている。新型コロナウイルス感染症を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策の影響で頼みの中国市場が低迷。提携していた米ラップ歌手のスキャンダルにも見舞われた。ライバルのプーマから経営トップを招き、難局を乗り切る考えだ。

 アディダスが9日発表した2022年1~9月期決算は、最終(当期)利益が41・3%減の11億ユーロ(約1600億円)となった。欧米での販売は伸びたが、中国市場の売上高が25・3%減と低迷。ロシア事業の停止も響いた。

 業績不振で株価はこの1年で半値以下に下落。ローステッド最高経営責任者(CEO)が辞任し、後任に同業プーマの経営トップを務めるグルデン氏を招くことを公表した。(以下有料版で, 残り331文字)

毎日新聞 2022/11/19 22:51(最終更新 11/19 22:51) 有料記事 650文字
https://mainichi.jp/articles/20221119/k00/00m/020/356000c