※11/18(金) 19:12配信
文春オンライン

 日本中で性病「梅毒」が猛威を振るっている。性器や肌にできる特徴的な模様が有名だが、症状が収まる潜伏期をはさんで徐々に悪化し、最終的には死に至る可能性もある恐ろしい病気だ。

 治療法自体は1943年に確立したが、近年になって急増。2012年頃までは年間で数百人程度の感染者にとどまっていたが、今年ついに年間1万人を初めて突破し、現在の集計方法となった1999年以降、史上最多を更新した。

 主な感染経路は性行為で、皮膚や粘膜の小さな傷に病原体が侵入することで感染する。他の性病に比べて感染力が非常に強く、キスやオーラルセックス、アナルセックスなどでも感染し、1回の性行為でうつる確率は30%近いと言われている。

 国立感染症研究所の調査によると、女性は20~30代が全体の75%を占める一方、男性は20~50代まで幅広い年齢層で感染が拡大している。世代の分布から、性風俗や“パパ活”との関連を指摘する声もある。

 日本でじわりと広がる梅毒、実際に感染するとどんな苦しみを味わうのか。過去に2度感染した経験を持つ、東京都内在住の20代男性Aさんに話を聞いた。

「セックスの最中に引っかかるような違和感が」

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