警察のデータベースを不正利用し、知人ら50人あまりの個人情報を照会したとして、兵庫県警が所轄署の地域課に所属する50代の男性警部補を所属長訓戒の処分にしていたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。処分は10月17日付。県警は、警部補が信仰している宗教団体に部下を勧誘していたことも把握。不正照会による個人情報の取得が、教団への勧誘目的だったかどうかを調べたが、確認できなかったという。部下への勧誘行為は処分対象になっていない。

捜査関係者によると、警部補は今年7月ごろまでの約1年間、勤務先の端末を使い、高校時代の同級生の住所といった個人情報を50回以上にわたって照会したとされる。

正当な理由なく警察の端末を使って個人情報を調べる行為は、県警の内規に抵触する。警部補は県警の調査に「知人の近況を知りたかった。深く反省している」と話したという。

警部補は関東地方に本部を置く仏教系の宗教団体の会員。7月ごろ、当時同じ交番に勤務していた20代の男性巡査に、入会を勧めていたという。巡査が同僚に相談し、警部補の勧誘行為が判明。警部補の周辺を調べたところ、個人情報の不正照会が分かった。

この宗教団体を巡っては過去に強引な入会勧誘によるトラブルも起きている。

産経ニュース
2022/11/25 14:00
https://www.sankei.com/article/20221125-3SAQKCIBRNLNTO2LECWD5AFWYY/