2022/11/28 07:35

 交差点で赤色と黄色の点滅で通行を規制する「一灯点滅式信号機」が、兵庫県内から間もなく姿を消す。1988年から設置が始まり、最多で73基あったが、「赤色点滅は一時停止、黄色点滅は注意」という通行ルールが浸透せず、
かえって事故を引き起こす恐れがあるため、撤去が進められ、現在、残っているのは神戸市内の2基だけだ。一時停止標識に切り替えて事故が起きなくなった交差点もあり、県警は残る2基も撤去するという。(松山春香)

 一灯点滅式信号機は、四方に1個ずつライトがあり、道路交通法で赤色点滅は一時停止、黄色点滅は注意して進行することが定められている。県警によると、道路幅が狭く通行に注意が必要な住宅街の交差点を中心に設置され、2000年春には最多で73基あった。

 しかし、都道府県によって設置数にばらつきがあり、ドライバーの中には通行ルールを知らなかったり、忘れてしまったりしている人がいて、事故やトラブルが起きるケースもある。
一時停止標識などで代替可能な場所も多いため、警察庁は15年12月、不必要とみられる一灯点滅式の撤去を検討するよう都道府県警に通達。16年春に全国で5904基あったが、20年春までに2割以上が姿を消し、現在も各地で撤去が進む。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221128-OYT1T50025/