※11/28(月) 10:02配信
47NEWS

 性的な接触でうつる性感染症「梅毒」。今年報告された感染者数が累計で1万人を超えました。現在の調査方法になった1999年以降、年間で1万人を超えたのは初めてです。10年ほど前から減少した年もありましたが全体的に増加傾向で、昨年も8千人弱と最多を更新していました。性風俗産業の利用者や従事者でなくても感染者は見つかっています。過去にはインバウンド(訪日客)による持ち込みによって広がっているとのうわさもありましたが、今は国内で感染の連鎖が起きているようです。マッチングアプリや交流サイト(SNS)の広がりで出会いの方法が変わってきたことも影響しているのではないかという見方もあります。どのようなリスクがあり、何に気を付ければ良いのでしょうか。専門家に聞いてみました。

 ▽男性では20~50代、女性は20代

 梅毒とはどんな病気でしょうか。原因は梅毒トレポネーマという菌です。性器や口などの性的な接触でうつります。妊婦が感染すると、母子感染して生まれた子が先天梅毒になり、発育不全や難聴につながることがあります。感染しておよそ3週間の「1期」は陰部や口などに赤み、しこりやリンパ節の腫れなどの症状が出ることがあります。痛みがないことも多いそうです。そういった場合にも他の人に広げる恐れはあります。数週間~数カ月後の「2期」は赤い発疹などの症状が全身に広がるなどの症状が出ます。適切な治療を受けないと数年後に臓器に影響が出て、死に至る危険性があります。

 報告された感染者数は2013、14年は千人台でしたがだんだんと増えています。

 患者はどういった人に多いのでしょうか。国立感染症研究所が10月に公表した「感染症発生動向調査で届け出られた梅毒の概要」によると、東京や大阪など大都市圏を中心に季節を問わず感染者は報告されています。年齢別では男性は20~50代と幅広く、女性は20代が多くなっていました。

 異性間の接触があったケースの方が同性間よりも届け出数が多く、右肩上がりとなっています。性風俗産業との関連を聞いたところ、男性の利用歴のある人、女性の従事歴のある人はやや多いものの、利用歴や従事歴のない人でもかなりの数が見つかっていました。

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