※11/30(水) 8:33埼玉新聞

 2016年3月、埼玉県川口市内の飲食店で従業員男性=当時(24)=に暴行を加えて殺害するなどしたとして、殺人の罪に問われた、上尾市柏座3丁目、無職の男(55)の裁判員裁判の初公判が29日、さいたま地裁(中桐圭一裁判長)で開かれた。
 男は「暴行に関しては認めます。殺人に関しては行っておりません」と殺意を否認した。
 冒頭陳述で検察側は、男性は男の娘の元交際相手だったと説明。男は、娘との間にあったトラブルや店の金銭を盗んだ疑惑などを問いただし、「トイレなどで顔面を殴るなどの暴行を加えた」と述べた。その後も夜明けごろまで断続的に暴行し、「警察への被害申告を恐れ、口封じのために殺害することを決めた」と指摘した。
 一方弁護側は、行き過ぎた暴行は認めて反省しているとしつつ、殺意については否定。当時現場にいた他の人らの供述が食い違っていることなどから「殺人行為をしたとはいえず、殺人罪は成立しない」とした。
 続いて検察側は証拠調べで、男らは殺害後、「遺体を業務用冷凍庫に搬入した」と指摘。その後、マグロの解体などで使用する「バンドソー」と呼ばれる機械で遺体を切断し、16年10月3日、さいたま市内の焼却処分施設で焼却したと説明した。

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