【シドニーAFP時事】オーストラリア訪問中のフィンランドのマリン首相は2日、シドニーで講演し、ウクライナ情勢を巡り「正直に言って欧州は現在、あまり強くない。米国がいなくては苦境に陥る」と述べた。ロシアのウクライナ侵攻が、ロシア対策での欧州の弱さと戦略的失敗を露呈させたと危機感を募らせた。

 マリン氏は、戦争回避のためロシアとの経済関係を深めるという従来の欧州連合(EU)の戦略は「完全に間違いだったことが証明された」と指摘。ポーランドやエストニアなどがEU加盟以降、ロシアに対し強硬路線を取るよう訴えていた経緯を踏まえ、「もっと早くバルト諸国やポーランドの友人の言うことを聞いておくべきだった」と語った。

時事通信 2022年12月02日17時19分
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